玄関 / ライブラリ / CD-R&RW [映像|〜GP-500] / GP-232 /

 

 

●NHK人間講座 「映画を見る眼」 〜映像の文体を考える〜 小栗康平


第5回  音声と言葉

人間の目と耳は、見たいものだけを見、聞きたい音だけを聞くという便利な選択機能をもっています。
テレビや映画の画面のサイズをアップやロングに変えるのは、この目の機能に対応させています。
音の方は、聞かせたい音だけをマイクで録音することは難しく、
ダビングという作業で音を分けたり、足したりして、映画の作品世界に合う音に仕上げます。
このとき、セリフ(言葉)と効果音や音楽をどこでどのように入れるかで、映画の文体が違ってくるといいます。
小栗さんが自作の『伽子のために』などを例に、映画で音の果す役割を考えて行きます。


第6回  映像の「ナラティブ」

「ナラティブ」とは物語のことですが、映像で語るナラティブは、言葉で物語を語る小説とは大きな違いがあります。
映画のシナリオにあった言葉のうち、人物の喋るセリフ以外は全て映像におきかえられてしまうからです。
映画のナラティブは、画面のサイズやアングル、画面と画面のつなぎ方、照明のあて方など、
いわば映画言語によって語られます。映画が持つ固有のナラティブ(語り方)を、強く意識し、独特の形式、
いわば独自の映画の文体をあみ出したのが小津安二郎監督です。小栗さんが小津監督の『東京物語』と
自作の『伽子のために』を例に、映像にしかできないナラティブとは何かを考えて行きます。

(text from NHK site)

NHK教育 25min×2 2003-06-30 / 07-07 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 解説副音声 (MPEG-1)










ページ先頭へ